Autoliv社の騒音実験室では、シートベルトやシートフレームなどの他の安全装置に対しても、それらの通常の動作時に生成される好ましくない音の削除に積極的に取り組んでいます。そのような装置から生成される非常に弱いノイズでさえ、ドライバーと乗客の快適性に少なからず悪影響を与えます。これら騒音を低減するため、Autoliv社のエンジニアは個々の安全装置に対して環境騒音測定を実施しています。単一指向性の加振器が、例えば新開発のシートベルトアセンブリや、エアバッグアセンブリが組み込まれた可倒式ステアリングコラムを機械的に加振する間に、生成されたノイズが測定され分析されます。
これらの環境試験は極めて過酷なものになる場合もあります。なぜなら加振器は最大加速度が60gで1/2トン重以上加振する能力を持っているからです。また、晒される雰囲気温度は摂氏 -50度から+110度まで変化可能です。これら試験の目的は、安全装置のベンチマーク試験を実施することと、開発の技術革新をさらに推し進めることにあります。

Autoliv社のエンジニアは、路上および試験コースでの車両試験の際に、同一または類似の安全装置で採取された加速度計の計測値をもとに供試体に適用する振動データを作り上げています。彼らはLMSTest.Labを用いてランダムパワースペクトル密度(PSD)を計算し、収集された振動測定値を典型的かつ効果的な加振台制御スペクトルに正確に変換します。実験の能力と騒音試験設備の回転率をさらに上げるため、Autoliv社は既存のLMS CADA-XインストールベースをLMS Test.Labで拡張しました。
Thomas Norberg氏は、これが彼の実験業務にどのように影響するかについて次のように説明しています。「我々はすでに長年にわたってLMSの試験システムを使用し、我々に固有の様々な実験要件に対処してきました。我々がLMS Test.Labを使ってみて分かったのは、試験のスループットタイムが大幅に圧縮されたという明白な事実です。その生産性向上は主に、このソフトウェアの高い融通性と、実験のセットアップとポストプロセッシング段階のスピードアップにつながる効率基準によりもたらされています。またLMS Test.Labのプロセス駆動型のアプリケーションワークブックは、我々のベンチマーク試験における反復作業を効率化し、込み入ったデータの一貫性を大幅に増強してくれます。Autoliv社のエンジニアは、データ収集の高い精度、カスタム計算の柔軟性、そして外部とのやりとりの信頼性は、実験の生産性をさらに高め、最適な乗員保護の実現に向けた彼らの努力を補強するために必須と考えています。」