NVH試験の標準ソリューションとしてLMS Test.Labを選択
過去数10年にわたってAudi社は、優れた乗り心地と音質の車を世に送り出すべく不断の努力を重ねてきました。そしてこのたび、LMS試験装置の長年のユーザーであるAudi社は、LMSTest.Labソフトウェアパッケージへ移行し、LMS SCADAS IIIデータ収集フロントエンドをベースにした複数のNVH試験装置を実験室とフィールド試験用に導入することを決定しました。
LMS Test.Labについて広範な評価が行われたとき、Audi社のNVHエンジニアは、特にすべてのNVHアプリケーションが単一のソフトウェアパッケージに統合されていること、LMS Test.Labに備わっているプロセスワークフローの生産性と使い易さ、そしてLMS SCADAS IIIデータ収集プラットフォームの適応力を高く評価しました。これまでAudi社は、車両NVHエンジニアリングに高い基準を設定することによって、スポーティカーのAudi TTから高級車A8リムジンまで、特定の乗り心地と音響特性を併せ持った様々なタイプの車を市場に投入する能力を身に付けてきました。今回のNVH試験装置への大型投資を通じて、Audi社は、NVHエンジニアリングの業務フローの増大と複雑化に対処できるようエンジニアリング部隊の能力をさらに増強し、特徴ある乗り心地と音質がうまく組み合わさったAudi車を引き続き開発していこうとしています。
華麗なるNVHの生産性

Audi社が、ドイツのインゴルシュタットとネッカーズウルムにある同社の実験棟および技術開発センターで使用するNVH試験装置の全面更新に向けて、選定作業を開始したのは2003年のことでした。LMS Test.Labが選ばれた最大の理由は、データ収集と分析そしてレポート生成の全タスクが緊密に統合されていたことと、構造試験、音響試験、および回転機械試験のすべてのプロセスが完全にカバーされていたことでした。また、そのワークフローベースのインターフェースと、カスタマイズした試験手順を容易に組み込むことができる点が、測定と分析の手続きの標準化を積極的に進めようとするAudi社の方針にも完全にマッチしました。これらをLMS Test.Labに組み込むことによって、Audi社は最適な効率性と高いデータ品質を獲得できるのです。Audi社のユーザーは、すべてのアプリケーションで同一の使いやすいインターフェースを用いることの効率性や、実験室と性能試験場で同一の試験装置を用いることの融通性はすで体験済みです。加えて、彼らは日常の試験と分析のタスクにドイツ語のユーザーインターフェースが使えることも特に重要視しています。
今回の契約の一環として、Audi 社は実験室用とモバイル用に複数台のLMS SCADAS IIIシステムを購入しました。性能、スケーラビリティ、そして柔軟性が最適に組み合わされたLMS SCADAS IIIは、Audi社の要件にぴったりのプラットフォームでした。LMS SCADAS IIIはNVHアプリケーション用に設計されており、最適なスピードと品質のデータ収集システムとしてLMS Test.Labと緊密に統合しています。モバイル型のSCADAS IIIシステムを用いることによって、Audi社のエンジニアは試験実行時により多くの分析が可能になり、より品質の高い規格のデータを収集でき、フィールド試験活動からより多くの成果を得ることができるようになります。また、シグナルコンディショニングモジュールを幅広く選択可能なモジュール方式のシステムであるため、騒音、振動、ねじり、ひずみなどの広範囲にわたる測定に柔軟に対応します。さらにAudi社のユーザーは、再校正のためにLMSSCADAS IIIシステムをLMSに送り返すことなく、簡単にシステムのチャンネル総数やシグナルコンディショニングを再設定することが可能です。
「Audi車の市場での位置付けからすると、乗り心地や音質などの車両特性こそ、我々の開発プロセスにおいて重点目標となるものでした。Audi車の音質、乗り心地、動的挙動は、そのデザインから抱かれる期待に沿うものでなければいけません。そのため、我が社のNVHエンジニアリングは、各Audiモデルごとの最適な音質と乗り心地の組み合わせを創造することに重点的に取り組んでいるのです」と、Audi社の音響エンジニアリング部門の現部長Ralf Kunkel博士と前部長Karl Hofer氏は語っています。「NVHエンジニアリン
グの複雑さを考えると、我々の新しい試験装置に対する選定基準は、技術仕様だけに限定するわけにはいきませんでした。我々はまた、NVHエンジニアリングにしっかりとした経験を持ち、新システムへの移行をサポートでき、NVH分野の仮想シミュレーションにも強いベンダーを探そうと考えました。これらすべてを考慮に入れると、LMSが最良の選択であるとわかりました。」