CDTireの機能と適用範囲を拡大
2009年4月17日 ベルギー、ルーベン・ドイツ、ダルムシュタット
常に革新的技術を提供するLMS International社は本日、高性能なタイヤシミュレーションソリューションの開発の効率化を図るため、ドイツの研究機関Fraunhofer LBF (Fraunhofer Institute for Structural Durability and System Reliability)と戦略的なパートナーシップを締結したことを発表しました。このパートナーシップの一環として、LMSとFraunhofer LBFは、CDTireの機能と適用範囲を拡大し、自動車、トラック、オートバイ、オフロード車の開発に必要な路面データを正確に予測できるようにします。なお、機能強化を図ったCDTireをLMSの3Dおよび1Dシステムモデリング・シミュレーションソフトウェア(LMS Virtual.Lab、LMS Imagine.Lab)と連携させて使用すれば、最初のプロトタイプを作成する数ヶ月前に、新しいビークル設計の性能をリアルにシミュレーションし、乗り心地、NVH、疲労耐久性などの重要なブランド特性を簡単に把握することができます。
ドイツのダルムシュタットに拠点を置くFraunhofer LBFのマネージングディレクターであるHolger Hanselka氏は次のように述べています。「Fraunhofer LBFは、ノウハウと経験、さらに機械システムシミュレーションの基本技術の向上に取り組んできた実績を活かし、タイヤシミュレーションソリューションの開発の大幅な効率化を図ることができるだけでなく、リアルな路面荷重データを収集して、ビークルエンジニアリングの全段階を支援することもできます。」
LMSの技術最高責任者であるJan Leuridan博士は次のようにコメントしています。「自動車業界の多くの企業は、路面データを事前に予測して新しい車両設計に取り組める高性能なタイヤモデリング・シミュレーションソリューションを求めています。このようなニーズに対応するためにLMSがFraunhofer LBFとパートナーシップを結んで機能を大幅に強化したCDTireを、当社の様々な機能性シミュレーションアプリケーションと連携させて使用すれば、アクティブビークルシステムのコントローラ設定や新しい車両構造を簡単に最適化することができます。」
今後は、LMSのCDTire製品をベースに新しいタイヤモデリング・シミュレーションソリューションを開発していきますが、CDTireに対する権利と責務はFraunhofer LBFが引き継ぎ、この実績あるテクノロジの開発と機能強化を行います。たとえば、最近のタイヤ技術に採用されているランフラットタイヤや低アスペクト比のタイヤなどの革新的な製品を正確にシミュレーションできるように機能を拡張するほか、HIL (Hardware-in-the-Loop)エンジニアリングをサポートするためにタイヤをリアルタイムにシミュレーションできる画期的な機能を搭載する予定になっています。また、オートバイ、農業車両、建設車両、商用車のタイヤにも対応できるように、タイヤのモデリング・シミュレーション機能を強化します。重要なタイヤパラメータの同定やモデル検証の生産性を高める新しい手法を、最新のタイヤテスト手法や基本的なパラメータ化アルゴリズムを利用して開発する取り組みも進めます。一方、LMSは、次世代のCDTireソリューションをLMS Virtual.LabとLMS Imagine.Labに組み込んで、世界市場に投入していきます。
LMSについて:
LMSは最先端の技術を誇る自動車、航空宇宙ならびに産業機械などの各企業に対しエンジニアリングの革新を提唱できるパートナー企業です。LMSは各企業がより良い製品をより速く市場に導入するために、開発プロセスの効率化を行い競争力を身につけるためのサポートをしています。 LMSは、長年の経験と技術に培われてきたテストシステムと、複合技術分野にまたがる仮想プロトタイピングソフトウェア、そして問題解決や技術移転を目的としたコンサルティングサービスという3つのプロセスソリューションを用意しています。そして、構造、操縦安定性、信頼性、乗り心地、音質評価など、製品性能に大きな影響を及ぼす要素の性能向上に全力を注いでいます。技術力、社員、そして長年の経験を誇るLMSは、各国の主要企業のパートナーとして認識されています。Dassault Systemes社のゴールドパートナーであるLMSはISO9001:2000に準拠しており、世界の主要都市に販売拠点を展開しています。弊社の詳しい情報につきましては www.lmsintl.com または www.lmsjapan.com をご覧下さい。
Fraunhofer LBFについて:
Fraunhofer LBFについて:
Fraunhofer協会に属する研究所(56ヶ所)の1つであるFraunhofer LBFは、構造耐久性ソリューションの分野で70年以上の実績と伝統を誇ります。Fraunhofer LBFでは、構造耐久性、システム信頼性、アダプトロニクスをコアコンピタンスとして定義しており、材料からシステムまで、また概念から製品まで、すべてのセーフティコンポーネントに対応するように設計したソリューションを評価し、その実現に取り組んでいます。この取り組みを支えているのは、230人のメンバーから成る強力なチームです。この中には、Fraunhofer LBFと関係のあるダルムシュタット工科大学のCompetence Center for System Reliability and Machine Acoustics SzMに所属する科学者も含まれます。
Fraunhoferのエンジニアは、様々な実験手法と数値解法を緊密に組み合わせて、信頼性の高いツールを開発していますが、その際には13,000平方メートルの多機能な実験研究施設で仮想試験環境を利用し、開発時間の短縮を図っています。DIN EN ISO-IEC 17025:2005認証を取得しているこの実験研究室には、DIN EN ISO 9001:2001認証を取得した管理システムが装備されています。なお、設計・建設、安全戦略、信頼性概念、振動騒音の低減をサポートするサービスとLBF®製品を提供しているFraunhofer LBFでは、研究に力を入れており、製品ライフサイクル、サービス性、運転安全性の向上に大きく貢献しています。また、同研究所は自動車・商用車製造、履帯ビークル技術、造船、航空宇宙、機械・プラントエンジニアリング、エネルギー、環境、ヘルスケアなど様々な業界の企業にサービスを提供しています。


